外来には「眼に病気が無いかを検査希望」と来院される患者様がいらっしゃいます。
特に眼の自覚症状もない場合には、疫学調査をもとに年齢・性別・家族歴・既往歴・生活環境などいろいろな状況を考え、まずは一般的眼科的検査を一通り施行させて頂いております。その上で可能性がある疾患については更に散瞳検査・視野検査・OCT検査・斜視検査等の詳細な検査を施行しております。
また「花粉症」や「メガネ・コンタクトレンズ作成希望」で受診された際に、一般的眼科的検査にて偶然にも他の重大疾患が見つかった例を下記に記載いたします。
① 緑内障の早期発見につながった方(中には進行例の方もおりました。)
② 眼底出血を認め、その後に眼底出血の原因追及の為に内科依頼をした結果、糖尿病が初めて見つかった患者様。(糖尿病性網膜症)
③ 強度の近視であった為に飛蚊症等の自覚がないにも拘らず散瞳検査をお奨めした上、詳細な眼底検査を施行した結果、無症状の網膜剥離や網膜裂孔が見つかった患者様。
眼科的一般検査にて特に「自覚症状が出てからでは治療開始が遅い」と言われている緑内障・黄班変性症初期・糖尿病性網膜症・高血圧性網膜症・無症状性網膜裂孔等が偶然に早期発見できる場合も少なくありません。
★眼症状が無くても「眼の人間ドック」の様な形での眼科受診は重要と思われます!★
文責:藤田