第12回:涙が出るのにドライアイ?

最近、特に若い方々のドライアイ患者様が増えています。
外来に「モノを観ていると涙が出てくる」と言って受診される患者様は少なくありません。
涙の通り道が詰まってしまう様な年齢でもなく、両眼性・・・意外にも、その原因はドライアイ!
「涙が出るのにドライアイ」という不思議な現象!?

涙は油層・液層・ムチン層と3層構造からなっていますが、これは眼のバリアみたいなものです。このバリアが何らかの影響で破壊されると、些細な外的刺激で反射性に目を守ろうとして涙が出るのです。
今回は自分では多くを語らず、参天製薬さんのドライアイのページを紹介させて頂きます。下記をクリックして頂くとドライアイのチェックシートがご覧になれます。ご自身がドライアイか否か、ある程度の判断ができると思います。是非お試しください。

ドライアイページはコチラ

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http://www.santen.co.jp/ja/healthcare/eye/library/dryeye/

 

また上記ドライアイページには「ベルサイユのばら」の原作者 池田理代子先生のご協力を得てドライアイを「ベルばら風」に面白おかしく紹介されています。下記のアニメのバナーをクリニックして30秒程待ちますと「ドライアイ日記」と表示されます。そこで画面をダブルクリックして頂くといろいろなドライアイのエピソードをアニメ調に観る事や、なんとドライアイのテーマソングまで聞けてしまいます。「アナタとムチンが欠かせない♪」には思わず吹き出してしまいました。

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http://www.help-dryeye.com/diary/

 

然しながら、ドライアイの患者様は、ドライアイではない方には理解できない多種多様の苦しみを訴え御来院されます。種々の薬物療法で患者様と効果を話し合いながら「個々の患者様に合った治療を」と考えております。
簡単ではありますが「ご自身でもできる温罨法」等を紹介させて頂きました。
ドクター藤田の医療コラム」(平成27年4月26日掲載)参照

 

ドライアイの治療に用いる点眼薬は主に下記の種類があります。

①   成分がそのままバリアとなって眼を保護する薬剤

②   涙の大切な成分である「ムチンを徐々に増やしてバリアを作っていく」という作用の薬剤。
③   その他:マイボーム腺機能回復の為の薬剤・・・等

ムチンを増やす点眼薬には最近になって「マイボーム腺初期障害によるドライアイにも有効」との情報もあります。ムチンを増やす点眼薬を使用することにより、大多数の方にドライアイ症状の改善が認められますが、中には「かゆくなった」「涙が出過ぎる」とおっしゃる患者様もいらっしゃいます。当院では患者様に合った種々の薬を探しながらドライアイ治療を試みております。

 

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総会出席とドライアイ特別講演

先日4月22日(水)は南多摩眼科医会総会出席のため診療時間を短縮致し、患者様にはご迷惑をおかけ致しました。

総会では同じ眼科開業医の先生といろいろな医療情報の交換も出来、とても有意義な時間となりました。

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総会後にはドライアイの専門家である有田玲子先生の特別講演を聞いてまいりました。
今回の講演内容は、ドライアイの原因として最も多いと注目されるマイボーム腺機能不全(MGD)についての話題でした。

マイボーム腺とは、上下のまぶたの縁にある皮脂腺の一つで、目の涙液膜の蒸発を防ぐ働きを持つ油性物質(皮脂)の供給をつかさどります。マイボーム腺は上まぶたには約50本、下まぶたには約25本存在と言われています。

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「涙」は目の健康にとって欠かせないものです。涙には「目を乾燥から守る」「角膜へ酸素や栄養の補給」「きれいに物を見る」「汚れやゴミを洗い流す」などの働きがあるからです。 涙は、ほとんどが水分ですが、その水分が蒸発しないように、表面に薄い油の層がのっています。涙の蒸発を防ぐ油を分泌しているのが、まぶたの中にあるマイボーム腺です。

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このマイボーム腺の機能がなんらかの原因で低下してしまうと油が出にくくなり、目の健康を害してしまう可能性があります。 涙(目)を守る油を出すマイボーム腺の機能が低下してしまう病気を『マイボーム腺機能不全(MGDと略します)』といいます。

人間は瞬きするたびに、涙腺から涙の水の成分が、またマイボーム腺からは涙の油の成分が分泌されており、その大切な涙は、水分が足りなくなっても油分が足りなくなっても、ドライアイ症状を引き起こします。

【MGD発症の原因】

1)加齢性変化

2)コンタクトレンズ装用者: ソフトコンタクトレンズより、ハードコンタクトレンズの方がMGDの患者様が多いとの報告がありました。

3)アレルギー性結膜炎: 8割の方にマイボーム線の変形が見られているとの報告もありました。

4)アイメイクなど: マイボーム腺の開口部はまつ毛の生え際のすぐ近くにありますので、アイライナーやアイシャドウ、マスカラなどを目の際までつけていると、不潔になりマイボーム腺の機能を低下させる原因になります。

5)その他: まつ毛パーマ、エクステンションの施術後などではパーマ液や接着剤がマイボーム腺を知らない間に傷つけている可能性が非常に高いとの事です。

 

※最近では、ドライアイの患者様の80%以上はMGDによる、油分が足りないことが原因と言われております。 

※MGDの治療に関して(薬物療法以外)※

MGDの患者様のまぶたの温度を測ると、通常の人より低温になっているとの事です。そこで、まぶたの温度を上げるためのケアが推奨されます。

★MGDを専門的に研究している『LIME研究会』が推奨する治療法:温罨法(おんあんぽう)について★

1日2回 1回5分(2週間以上継続)まぶたを温める。 温罨法は、「マイボーム腺の脂をとかす」「まぶたの血流を改善する」などの目的で行います。

 

※温罨法の為に有効なグッズは下記に記載致します※

まぶたを温めた後にまぶたを指の腹でやさしくマッサージし、眼瞼清拭(リッドハイジーン)=指のはらで睫毛の根元周囲をやさしくマッサージするようにすると、更に効果が高まるとの事です。

この眼瞼清拭に関しては「LIME研究会のホームページにて動画で解説されておりますので、興味のある方は是非、ご覧下さい。

 

【ご注意】以前は、蒸しタオルなどで目を温める方法を薦めていましたが、蒸しタオルではすぐに温度が下がってしまうため、温罨法にはあまり適さないとの報告があります。温度が下がってしまうと、柔らかくなった油がまた固まってしまうためです。 

※温罨法のためのグッズ※ ●あずきのチカラ 等

※眼瞼清拭【リッドハイジーン】※ ●アイシャンプー、ティーツリー、オキュソフト 等

上記のように今回の講演において、有田先生からMGDについていろいろ教えていただきました。 MGDはドライアイの症状と区別できる特徴的なものはないようですが、MGDの患者さんの主な自覚症状には次のようなものがあります。 ・目がごろごろする、眼脂(めやに)がでている感じがする(眼異物感) ・まぶたが熱い(眼灼熱感) ・目が乾く ・目が痛い(眼痛) ・目が疲れる(眼精疲労) ・目が不快である、常に目が気になる(眼不快感) ・涙がでる(流涙感)

このような症状がございましたら、是非当院でもご相談ください。

有田先生の所属されるマイボーム腺関連疾患研究会(LIME研究会)の更なるドライアイ治療、マイボーム腺機能障害に関する研究のご発展に期待しております。また、この場で得た知識は今後の外来で役立てていきたいと思っております。

 

★マイボーム腺関連疾患の研究会(LIME研究会)はコチラ

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有田先生と

平成27年4月25日

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みなみ野眼科の医療コラムにドライアイ治療詳細を掲載しました

みなみ野眼科の医療コラムにドライアイ治療詳細を掲載しました

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めまいと内耳神経障害

めまいを主訴に来院される患者様がおられますが、その原因の大半は眼科領域の病気ではなく耳鼻科的疾患、脳外科領域の疾患である事が殆どです。

今回は、ほんの些細な事から起こってしまう耳鼻科領域の神経障害に関して自身の経験を基にお話したいと思います。

私も50歳を超えた今まで、虫垂炎・腰椎ヘルニア・副鼻腔炎・胆嚢ポリープ・尿管結石など、いろいろな病気をしてきましたが、その中でも「内耳神経障害」・・・これには、かなり精神的に落ち込みました。
下記掲載写真の下に私の内耳障害(音響外傷)の体験談を記載しますので、特にライブのお好きな方・大きな音に暴露される機会の多いお仕事の方は、ご自身の耳の健康にお役立てて頂ければ幸いです。
体験談の後には「ある有名人」との記念写真も掲載させて頂きます。

 

先日、久しぶりに大好きなライブに行ってきました。場所は渋谷のライブハウスで、中学生のころから大好きなロックバンド「クイーン」のコピーバンドである「グイーン」のライブです(笑)本家のフレディーマーキュリー氏は残念ながら亡くなられ、本物はついに観ることができませんでした。しかし、このバンド・・・ボーカルは顔も声もフレディー氏にそっくり!メンバーは全員プロで、誠見事に本家クイーンの演奏を再現してくれます。いや~、楽しかったです。

 

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しかし、実は自分にとってこのライブ参戦は約20年前のリベンジとなります。その年の2月にもグイーンのライブに行きました。その際、途中から右耳の耳鳴りが始まりましたが「気のせいか?」とライブを聞き続けました。その後、めまいまで感じるようになり耐えかねず外に出る事にしました。外に出た途端にライブの大音響に隠されて聞こえなかった「ゴ~~」という、まるで近くで竜巻でも起こったような大きな耳鳴りが・・・。それだけでなく周囲の人の声が宇宙人の声?の様に聞こえてきました。まるで壊れたラジオの雑音(ザ~、ピー↑音)を聴いているような感じがしました。とにかく「家に電話を」と公衆電話で受話器を右耳にあてましたが、呼び出し音も、何もかも聞こえませんでした。「これは大変なことになっている!」と思い、自宅近隣の救急病院耳鼻科を受診。診断は「音響外傷」でした。大きな音を聞き続ける事によって内耳と呼ばれる神経が障害され「聴力障害、耳鳴り、めまい」が起こります。私の右耳は殆ど聞こえておらず、深夜にもかかわらず即入院となりました。治療はステロイドの大量点滴療法が主体でした。耳鼻科の担当医は私が医師である事を知っていた為か、翌朝、この病気に関しての文献を持参の上で病気の説明がありました。内容は「予後不良が多い」「30歳を境に急激に治療効果が悪くなる」との記載・・・。当時自分は既に30歳過ぎ・・・(涙) 「頑張って絶対に治すぞっ!」と心に決めて入院した翌朝に、夢も希望も打ち砕くような内容ばかりの文献で、まさに地獄に叩き落された気持ちになりました。片耳が聞こえないだけならまだしも、とにかく耳鳴りが煩くて眠れず何も手につかないほど、イライラの毎日。。。それでも治療を受け続け、少しずつ聞こえるようになってきましたが、耳鳴りは相変わらずでした。担当の耳鼻科医は「耳鳴りはそのうちに慣れますよ」の一言。「そんなこと言うなら自分がこの耳鳴りを一か月も経験してみろよ!」と心の中で八つ当たりしていました。この時ほど「医者の一言って大事なんだなぁ~」「患者様には治療意欲の湧く説明が必要」・・・と再認識しました。 入院治療は2週間で終了し、外来通院となりましたが、耳鳴りは相変わらずで、聴力も不完全。治療効果に納得がいかず、とにかく「今できる治療を」と自分で調べて「ステロイドの鼓膜内注射」を施行してくれるS大学病院、その後は当時、遠方であった出身大学で「高圧酸素療法」を受けました。発症から約3か月で、運良くなんとか納得できるだけの回復を得ました。その間に同じ系統の耳鳴り・難聴に悩む多くの患者さんと出会いましたが、若い方から年配の方まで自分と同じ経験をし、同様の心境を話し合っていました。どんなに心の支えになったことか・・・まさに戦友という感じでした。中には両耳が全く聞こえなくなっていた若い女性もいましたが気丈に治療に専念していました。 大きな音を聞いただけで「ここまで障害が出るものなのか!」と当時は本当に後悔しました。その経験を基に、大きな音がする場所に行く際には、家族や知り合いには耳栓をすることを勧めています。昔あった運動会の「よ~い、ドン」のピストル音で音響外傷になった方も少なくないようです。ヘッドホンスピーカーを大音量で長く聞いている方にも多いようです。小児でも音響外傷になる事が多いらしく、症状を訴えられない子供さんを大きな音をする場所(コンサート、音楽発表会、花火大会等のイベント)に連れていかれる際には耳栓をする事は大事だと思います。 治療予後は音の大きさ、爆音を聞いていた時間の長さ(暴露時間)、年齢等によって大きく左右されるようです。自分は運良く治ったものの、大きな音には今でも敏感になっています。 といいながらも、その後も大好きなアーティストのライブには、定期的に行っています(^^;) いろいろな出会いもありますし、最近では唯一の趣味ですので!

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LIVE会場で出会った空耳ストの安斎肇氏と

「懲りない性格だなぁ~」とは良く言われますが、耳栓は必携しています。皆さんも他人事と思われずにご注意ください。

※「クイーン」のファンの方に「グイーン」のオフィシャルサイトではLIVEが観れますので一度、是非ご覧ください(笑)ファンの方は必見だと思います!次回のLIVEは5月の予定だそうです。

帰りには従妹が経営する西荻窪(私の生誕地)の「ワインと蕎麦の吉」に初めて顔を出してきました。開業1周年を迎え、評判も良いようです。ワインと蕎麦の組み合わせは意外でしたが、両方とも、なかなかの味でした。西荻窪駅から歩いて数分の店です。「みなみ野眼科クリニックのHPを観てきました」と言って頂けても割引は・・・保証はできませんが、たぶん「ある」でしょう(^^;)

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久しぶりの更新になってしまいましたが、皆様の健康の一助になるべく鋭意、医療情報を提供できればと考えております。  院長

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花粉情報と治療の注意点(緑内障に悪影響?)

今年も花粉の飛散時期が迫って参りました。今年の飛散開始は例年より早く2月の初〜中旬、飛散量は前年の1.5倍との日本気象協会の予測です。大変判り易く花粉情報(症状・飛散予報)を提供している「花粉なう」のサイトを掲載致しますので興味のある方は下記バナーをクリックされた上、是非ご覧下さい。当院も「花粉症の相談ができる医院」として掲載して頂いております。

花粉症ではアレルギー性結膜炎をおこします。主症状は眼のかゆみ・充血・涙・まぶたの腫れ等で、ほぼ両眼同時に始まります。くしゃみ・鼻水・鼻づまり等の症状が有名ですが、鼻づまりが原因で目の周りの不快感、目が重い等、いわゆる「眼精疲労」の症状が出る事も少なくありません。毎年花粉症になる方や「花粉症のような症状のある方」は御受診の上、早目の治療開始(花粉ブロック)が大切だと思います。眼の症状(充血)が酷くなりますと、他の結膜炎との区別も難しくなります。眼症状も鼻症状も軽症のうちに治療を検討してください。また、激しい症状がみられる患者さんには、初期療法が有効です。初期療法とは、花粉飛散開始前に、または症状が少しでもあらわれた時点で薬物療法を開始する治療法で、症状の重症化を抑えられます。

ところで花粉症の内服薬には「緑内障」の方が服用してはならないクスリがある事をご存知でしたか?皆様が服用されている花粉症薬の添付文書をよく見直してみてください。アレルギー(花粉)用薬の成分には緑内障の方に投与してはならない成分、または緑内障を引き起こしてしまう成分などが含まれている事が多いので注意が必要です。成分名の一部を下記に記載致しますので参考にされてください。

みなみ野眼科クリニックでは花粉症(アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎)に対する点眼薬は勿論、内服処方にも対応しております。緑内障患者様はもちろん、花粉症薬処方の際は緑内障の有無も調べさせて頂いた上でクスリの処方を行っております。花粉症の治療目的で受診され緑内障が早期発見された患者様も少なくはありません。

また病気以外でも「眠くなりにくいクスリ」等、患者様のニーズに合った内服処方にも対応させて頂きますので受診時にご相談下さい。

※緑内障禁忌薬、慎重投与薬(内服薬、外用薬成分名)※
クロルフェニラミン、シプロヘプタジン、メキタジン、ジフェンヒドラミン、プロメタジン、イプラトロピウム、チオトロピウム、オキシメタゾリン、副腎皮質ホルモン等・・・他多数

マスクをする女性 高齢者 花粉症

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★インフルエンザと共に冬もプール熱が急増!★

今年も最近になり、地域内でインフルエンザに似た症状のプール熱(咽頭結膜熱)の患者様が急増しています。どちらも感染力が強く、院内感染の確率の高い疾患です。【症状は下記記載または医療コラムのプール熱警報をご参照ください】

当眼科には「緑内障」「網膜剥離」「糖尿病性網膜症」「黄斑変性症」等、失明の危険性のある方も数多く通院されておられます。定期的に通院されておられます患者様に感染致しますと、視力予後に大きな影響を与える場合もございます。

感染症が疑われる方の当院受診の際には是非とも電話にてご予約を取られた上での御受診を引き続きお願い申し上げます。電話予約を頂いた方の診察は午前・午後の一般診療終了後に時間を決めて診察させて頂いております。この件の啓蒙を地域の皆様に是非ともご協力の程、スタッフ一同心よりお願い致したいと思います。

プール熱(正式名称は咽頭結膜熱)」とも呼ばれ、アデノウイルスの感染による疾患です。本来は夏風邪の一種とされる感染症ですが、「感染症2014 プール熱が夏場以上に冬も大流行!」 「今季は11月以降に再び患者が増え、例年にない”冬場の流行”となっている」という内容でネットニュースでも流れているほどです。地域の感染症週報には不思議にも未だ反映はされてはおりませんが、地域内で相当数の患者様がいらっしゃる事は事実です。また子供だけでなく、大人の方も発症しています。(冬・咽頭結膜熱で検索して是非一度、ご覧ください)

症状は結膜炎症状(片目の充血・メヤニ)から始まったり、38度以上の発熱や、のどの痛みから始まったりと、感染した方によって症状の出方の順番に違いがあります。

通常、この時期は「38度以上の発熱、喉の痛み」という症状がでると、まず一番にインフルエンザを考えて内科や小児科を受診される方が多いと思います。インフルエンザ診断の迅速診断(インフルエンザウイルス検出キット)で陰性な場合は、冬であってもプール熱も考えなければなりません。発熱の数日後に片目の充血、メヤニがみられるようであれば、まずプール熱を疑う必要があると思います。

前にもコラムで記載しましたがインフルエンザには予防ワクチンもあり、特効薬(抗インフルエンザ薬)がありますが、咽頭結膜熱にはワクチンも無ければ特効薬もなく、感染力もかなり強力な疾患です。また便中からは2~3週もの間、感染力のあるウイルスが排出されると言われています。愚見ですが、病態を例えていいますと「インフルエンザはサッパリ型」、「咽頭結膜熱は粘着型」といえると思います。

インフルエンザも、プール熱も院内感染の多い疾患です。上記の症状がありました場合にはご都合もおありとは思いますが、各医療機関御受診の場合には電話にてご一報の上、御受診の程お願い申し上げます。

みなみ野眼科クリニック

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こんな時どうする?:我孫子市養護教諭部会発行「眼の打撲編」

当ホームページの前回記事でお知らせ致しましたが、原稿依頼を頂きました我孫子市養護教諭部会発行「平成26年NO5. 眼の打撲編」の中で私が担当させて頂きました内容が完成し、採用が決定いたしましたので掲載させて頂きます。

眼は柔らかい組織ですので、一見、何事もなかったような外傷でも重病が隠れている事も少なくありません。

この内容が学校関係者の方々をはじめ、皆様の眼外傷に対する危険性の認識の一助になれば幸いです。

また、この度、この様な機会を与えて頂いた我孫子市養護教諭部会の関係者の皆様に感謝申し上げます。

題名は「こんな時、どうする?」です。

 

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※記事をクリックすると大きくなります。

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運動会シーズン到来と都学校保健委員会

早いもので今年も既に10月を迎えようとしています。
今年は特に寒暖差が激しいせいか風邪気味の方が多いようです。
また小中学校でも運動会シーズンとなり、お子様方も練習で大変のようですね。
体調不良になるお子様方も少なくないようですので、熱中症対策や風邪の予防の為にも
しっかりとした水分補給、うがいや手洗いを励行致しましょう。
さて、運動会シーズンといえば増えるのが眼の外傷です。眼はやわらかい組織でできていますので、見た目は大したことのない外傷でもおおごとになる事もあります。

※詳細は当院ホームページの「眼疾患と症状」に記載しております。

この度は我孫子市教育委員会より「眼の外傷の注意点」についての原稿要請があり、協力させて頂きました。我孫子市の多くの学校の先生方も「眼の外傷は、どの程度で病院に連れていくべきか」の判断が難しいとの事で、この度の原稿依頼となったようです。少しでも子供達の眼の健康の一助になればと考え協力させて頂きました。

私事ですが10月1日(水曜日)は東京都眼科医会主催の学校保健委員会に南多摩眼科医会の代表として診察終了後に出席致します。つきましては10月1日の受付時間に変更はございませんが、時間に余裕を持たれての御受診の程お願い申し上げます。

平成26年9月28日

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院長監修の記事がイオンカードの会員誌MOMに掲載されました

院長監修の記事がイオンカードの会員誌MOM 8月号(8月1日刊行:34~35ページ)に掲載されました。 当院のホームページの閲覧された同誌のご担当者の方から原稿依頼があり、この度の掲載に至りました。ホームページに掲載する記事の内容の重要性を改めて実感いたしました。 この記事が疾患の啓蒙に繋がり、皆様の目の健康の一助になります事を願っております。 この度は同誌掲載の機会をくださいました御関係者の方々に心から感謝申し上げます。

※記事をクリックすると大きくなります。

※記事をクリックすると大きくなります。

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夏季休診のお知らせ

8月11日(月)の午前診療(12時受付終了)をもちまして夏季休診とさせて頂きます。
8月19日(火)より通常通り診療を再開させて頂きますのでご了承ください。
夏季休診前後は混雑が予想されますので余裕を持たれての再診の程お願い申し上げます。

※7月後半から8月末までは特に午前診療時間帯と夕方6時以降に患者様が集中する傾向にある様です。
気候の変動が激しい中、御自愛くださいませ。

みなみ野眼科クリニック

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