最近、特に若い方々のドライアイ患者様が増えています。
外来に「モノを観ていると涙が出てくる」と言って受診される患者様は少なくありません。
涙の通り道が詰まってしまう様な年齢でもなく、両眼性・・・意外にも、その原因はドライアイ!
「涙が出るのにドライアイ」という不思議な現象!?
涙は油層・液層・ムチン層と3層構造からなっていますが、これは眼のバリアみたいなものです。このバリアが何らかの影響で破壊されると、些細な外的刺激で反射性に目を守ろうとして涙が出るのです。
今回は自分では多くを語らず、参天製薬さんのドライアイのページを紹介させて頂きます。下記をクリックして頂くとドライアイのチェックシートがご覧になれます。ご自身がドライアイか否か、ある程度の判断ができると思います。是非お試しください。
ドライアイページはコチラ
http://www.santen.co.jp/ja/healthcare/eye/library/dryeye/
また上記ドライアイページには「ベルサイユのばら」の原作者 池田理代子先生のご協力を得てドライアイを「ベルばら風」に面白おかしく紹介されています。下記のアニメのバナーをクリニックして30秒程待ちますと「ドライアイ日記」と表示されます。そこで画面をダブルクリックして頂くといろいろなドライアイのエピソードをアニメ調に観る事や、なんとドライアイのテーマソングまで聞けてしまいます。「アナタとムチンが欠かせない♪」には思わず吹き出してしまいました。
http://www.help-dryeye.com/diary/
然しながら、ドライアイの患者様は、ドライアイではない方には理解できない多種多様の苦しみを訴え御来院されます。種々の薬物療法で患者様と効果を話し合いながら「個々の患者様に合った治療を」と考えております。
簡単ではありますが「ご自身でもできる温罨法」等を紹介させて頂きました。
「ドクター藤田の医療コラム」(平成27年4月26日掲載)参照
ドライアイの治療に用いる点眼薬は主に下記の種類があります。
① 成分がそのままバリアとなって眼を保護する薬剤
② 涙の大切な成分である「ムチンを徐々に増やしてバリアを作っていく」という作用の薬剤。
③ その他:マイボーム腺機能回復の為の薬剤・・・等
ムチンを増やす点眼薬には最近になって「マイボーム腺初期障害によるドライアイにも有効」との情報もあります。ムチンを増やす点眼薬を使用することにより、大多数の方にドライアイ症状の改善が認められますが、中には「かゆくなった」「涙が出過ぎる」とおっしゃる患者様もいらっしゃいます。当院では患者様に合った種々の薬を探しながらドライアイ治療を試みております。